夜尿症は治るんです!!
「なんでぼくだけオムツなの?」
小2長男 夜尿症完治までの全記録ブログ
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夜尿症には3つのタイプがある
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お子さんの体の状態によって原因が異なるようです
【夜尿症について Q&A①】にも記しましたが、
子どもが本人の意思とは関係なく、
むしろその意思に反して、夜尿してしまうには原因があります。
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それでも寝ている間に無意識に夜尿してしまう――。
その主な原因は、
①就寝中に作られる尿の量が多いから(多尿型)
②膀胱が小さくて尿をためられないから(膀胱型)
③多尿型+膀胱型だから(混合型)
です。
それぞれについて説明していきます。
「多尿型」の夜尿症
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どのくらいおしっこが作られるんだろう?
「多尿型」の子の特徴
一晩の尿量(夜間尿量)は、だいたい
小学校1~3年生で普通200cc以下、
小学校4年生以降で250cc以下
です。
しかし、それ以上の量の尿が作られてしまう子のことを「多尿型」と言います。
膀胱の大きさは普通なのに、その容量以上の尿が寝ている間に作られてしまうため
キャパオーバーで溢れてしまうのです。
「多尿型」の子は、
・比較的身長が低い
・第二次性徴も遅れがち
・習慣的に水分を多くとっている
上記のような傾向があります。また、
・抗利尿ホルモンという「尿を濃くして尿量を抑えるホルモン」の分泌が少ない
こともあります。薄い尿が必要以上に多く作られてしまうのです。
「多尿型」かどうか、どうやったらわかるの?
一度、就寝前と起床後のオムツの重さを比べてみてください。
使用後(起床後)のオムツ - 使用前(就寝前)のオムツ= 夜尿量 です。
そして、
夜尿量 + 起床時の排尿量(カップで測ってみましょう)= 夜間尿量 です。
この夜間尿量が、上記の通り
小学校1~3年生で200ccより多い、
小学校4年生以降で250ccより多い
となると「多尿型」と判断されます。
「多尿型」の子はどうしたらいいの?
まずは
①生活習慣を見直してみましょう。
塩分、糖分を過剰に摂取していませんか?
寝る前に水分を取りすぎていませんか?
次に、医療機関で相談し、
②夜間尿量を減少させる薬を寝る前に摂取する、内服治療(抗利尿ホルモン療法)を始めるケースもあります。
「膀胱型」の夜尿症
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「膀胱型」の子の特徴
夜間の尿量は多くないのに、
膀胱が小さいために夜尿してしまう子のことを「膀胱型」と言います。
「膀胱型」の子は、
・おしっこを溜める力が弱い
・日中もトイレが近い
・冷え性を伴っている
というような特徴があります。
「膀胱型」かどうか、どうやったらわかるの?
一度、お子さんの「がまん尿量」を測ってみてください。
学校から帰ってきてからや休日などに、家でおしっこをがまんさせ、
「もう無理!限界!」というときの排尿量を測定します。
正常のがまん尿量は、
小学校1年生で 150cc以上
小学校2年生で 200cc以上
小学校3年生以降 250cc以上
です。それ以下の場合は、膀胱の小さい「膀胱型」と言うことになります。
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「膀胱型」の子はどうしたらいいの?
膀胱の容量を大きくするために、
「アラーム療法」が効果的とされています。
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その仕組みは、、、(ピルコールの場合)
就寝中、本人の無意識下におしっこが出る。
→オムツが濡れる。
→オムツに取り付けた送信機(ポケベル大)に電流が流れる。
→無線で受信機(スマホ大)が鳴る。
→親が起きる。本人を起こす。
→本人を無理矢理トイレに連れて行き、出れば排尿させる。
以上を繰り返すことで膀胱が大きくなり、さらに
おしっこが出る前に、尿意を感じると脳が起き、体も起き、
結果夜尿がなくなる、という仕組みなんです。
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「混合型」の夜尿症
「混合型」の子の特徴
夜間の尿量が多く、しかも膀胱が小さい場合を「混合型」と言います。
・治療に時間がかかることが多い
・比較的低年齢に多くみられる
というような特徴があります。
「混合型」の子はどうしたらいいの?
生活指導や行動療法を開始し、
効果が乏しい場合にはアラーム療法や内服治療を追加していきます。
夜尿症のベースにあるのは「覚醒障害」
「多尿型」「膀胱型」「混合型」と説明してきましたが、
そのすべてのベースにあるのが、「覚醒障害」——つまり、
膀胱が尿でいっぱいになっても起きられないこと
が挙げられます。
私たちは、膀胱が尿でいっぱいになれば徐々に浅い睡眠に移行し、目が覚めて排尿します。
しかし夜尿症の子は、
浅い睡眠に移行はするものの完全に目が覚めずに夜尿してしまう場合や、
深い睡眠のまま夜尿してしまうことがあるのです。
夜尿症の原因として、覚醒障害は重要な位置を占めているのです。
夜尿症の克服のためにできること
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夜尿症の治療方法は主に4つあります。
焦らずに、お子さんと一緒にじっくり取り組んでみましょう。
1、生活習慣を見直そう!
・夜尿症のお子さんへの接し方に気を付けましょう。
・水分や塩分の取りすぎ、摂取時間帯に気を付けましょう。
・就寝前のトイレでの排尿を徹底しましょう。
・規則正しい生活リズムの確立しましょう。
・体が冷えないように気を付けましょう。
2、「がまん尿トレーニング」で膀胱を大きくしよう!
3、アラーム療法をしてみよう!
4、薬物治療をしてみよう!
・抗利尿ホルモン薬(内服薬・点鼻薬)、三環系抗うつ薬(内服薬)、漢方薬などを主治医と相談のもと取り入れてみましょう。