夜尿症は治るんです!!
「なんでぼくだけオムツなの?」
小2長男 夜尿症完治までの全記録ブログ
今回は夜尿症の治療法の一つ、アラーム療法について、
長男の体験も交えながら分かりやすく説明していきたいと思います。
★【夜尿症について Q&A③】はこちら。
夜尿症 アラーム療法 ピスコールを借りてみたよ!
初回の受診時に「膀胱型の夜尿症」と診断された当時小2の長男。
早速その時にアラーム療法について説明を受け、
帰宅してすぐに申し込み手続きを取りました。
一口にアラーム療法とは言っても、いろいろなメーカーからその器具が出ています。
長男がお世話になったのは
アワジテック社から出ている「ピスコール」。
昭和大学藤が丘病院小児科 池田裕一先生の紹介で、
レンタルをすることにしました。
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ピスコールは受信機と送信機のセットです。(詳しくは下)
使用3ヶ月目までが毎月2,200円ほどで、
それ以降は徐々に安くなっていくという価格設定でした。
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オムツが30枚入りで2,000円ほどでした。
電流が流れる特別なオムツなんですね!
オムツは初回はピスコールと一緒に届きますが、
それ以降は一ヶ月ごとに着払いで届きます。
まずは必要事項を書類に書いてファックス。
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受信機タイプは「乾電池タイプ」にし、
トレーニングパッドはMサイズ(約300cc)にしました。
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そして申し込みから数日後—
ピスコールの一式が送られてきました。
いよいよトレーニングスタートです!
夜尿症 アラーム療法 ピスコールの仕組み
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夜尿症の治癒率、7割というアラーム療法。
その仕組みは、、、
就寝中、本人の無意識下におしっこが出る。
→オムツが濡れる。
→オムツに取り付けた送信機(ポケベル大)に電流が流れる。
→無線で受信機(スマホ大)が鳴る。
→親が起きる。本人を起こす。
→本人を無理矢理トイレに連れて行き、出れば排尿させる。
以上を繰り返すことで、膀胱が大きくなり、
またおしっこが出る前に、尿意を感じると脳が起き、体も起き、
結果夜尿がなくなる、という仕組みなんです。
パブロフの犬のような条件反射になるわけですね。
使用イメージはこんな感じです。
実際の送信機はこんな感じでオムツに取り付けます。
この上に、普通のパンツ(下着)を履きます。
夜尿症 アラーム療法 実際にやってみてどうだった?
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上記のような条件反射が体得できるようになるまで、
アラーム療法は少なくても3ヶ月の継続が望まれます。
その間、親の努力も必要不可欠なんです。
おしっこを感知して受信機が鳴るわけですが、
その受信機、バイブ機能にしても夜中には結構な音&振動なんです!!
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我が家では「夜襲警報」と言っていましたが(笑)、
まさに夜襲、、就寝中突然鳴るわけです。
こちらも12時くらいまでは何となく起きていますが
さすがに2、3時には熟睡してます。
そんな中、突然「 ブイ~ン!ブイ~ン!ブイ~ン!」
飛び起きますわ!!!!
緊急地震速報か!?くらいの緊張感!!
我が家は家族四人で川の字で寝ていましたが、
バイブの音に飛び起きるのは主に母親の私。
主人も起きるには起きてたかな?
小2の長男、年長の次男は熟睡していて目が覚めることはなかったですが、
さすがにバイブを早く止めないと、
寝返りをうったりもぞもぞしたりと起きてきそうな雰囲気で。
しかもこっちも寝ぼけてるから、
バイブの音を止めるのに手間どる!焦る!!
そしてバイブを止めるや否や
本人をたたき起こしトイレに引きづりこんで連れて行き
おしっこをさせます。
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トイレがおしっこまみれになったことも!!
「絶対に怒ってはいけない夜尿症」ですが、
この時はもう私も限界で「キ~!!!!」ってなりました。。
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池田先生とも相談しましたが、さすがに親もしんどいので、
夜中に一度トイレに連れて行ったあとは普通のオムツをして、
朝まで寝かせていました。
家族の協力あってのアラーム療法
協力と言えば言葉はきれいですが、、
アラーム療法は本人だけではなく、親を、時には家族を巻き込むものです。
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ピスコールの受信機はワイヤレスで子どもと10mの距離まで通信可能なので、
別室でも大丈夫です。
子どもの排尿を感知しアラームが鳴ったら、子どもを起こしに行きます!
また、受信機を2台借りて
1台は本人の枕元、2台目は親の枕元、というふうに使うこともできます。
でも小学生の場合は自分で起きることもアラームを止めることも難しいと思うので、
いずれにしても親の協力は必須で、
本人を起こしてトイレに連れて行かないといけません。
実際体験した者として、アラーム療法はやっぱり壮絶でした。
何がつらいって、
とにかく寝不足。寝不足。寝不足。。
夜中いつ来るか分からない夜襲警報への緊張感、
寝れたところで突然の夜襲警報、
(親は)心臓バクバクのまま
体も大きくなってなかなか起こせない引き連れない長男への苛立ち、
これが毎晩続くんですから。
ご主人やママさんのお仕事にも支障があるかもしれませんし、
家族への気遣いにも疲れてしまうことがあると思います。
そのため、夜尿症だけどアラーム療法は諦めて断念、、
という方が少なくないことも現実としてあります。
それでも!!!
本気で夜尿症を克服したいなら、続けるべきだと私は思いますし、
実際、我が家はアラーム療法のおかげで、本人も親もあんなに苦しんだ夜尿症が治ったので、
その仕組みを考えた方には感謝しかありません。
アラーム療法のトレーニングを頑張って良かったと
心から思っています。
次回はアラーム療法治療中の排尿記録や治癒までの経過について、記します。